中野七頭舞@大槌町郷土芸能祭
さて本日は、大槌町郷土芸能祭から特別出演の中野七頭舞さんです。
由来について当日のパンフレットより紹介します。
(詳細は、中野七頭舞さんの公式HPをご参照ください⇒http://www.nanazumai.net/)
「中野七頭舞は、黒森神楽を源流とし神楽宿への舞い込む時の演目「シットギジシ」を基本とした舞いであり、発端は天保時代に遡るといわれています。
当時、神楽太夫と呼ばれた工藤喜太郎|よ、北は久慈から南は山田大槌へ毎年巡業し好評を得たと言われています。この喜太郎が神楽舞いの一部を取り入れてこれを基本とし中野に七頭舞を創始したといわれています。
演舞する基本は、2人1組の7組で14人です。
即ち、「先打ち」「谷地払い」「薙刀」「太刀」「杵」「小鳥」「ササラスリ」の七種類で、これが七頭舞の語源とも言われています。
また、踊りの種類も「道具取り」「横跳ね」「チラシ」「戦い」「ツットウツ」「みあし(鳥居掛かり)」「道具納め」の七つに分かれており、ここからも七頭舞の意味がうかがわれます。
当初は神楽で踊らねていたのですが、時代とともにうつりかわり、集落の祭典に奉納されるようになりました。
五穀豊穣・家内安全大漁を祈願して踊る勇壮活発な舞いです。」
とありますが、今年は保存会結成40周年で、記念イベントを企画中とのことです。楽しみですね!
中野七頭舞は岩泉町の海岸部の小本地区で伝承されています。
先の震災では会員の皆さんの家が流され、個人持ちの衣装も流出したということでした。その年5月の盛岡桜山神社での奉納を見に行った際は衣装もままならなかったことを思い出しました。
そんな意味からも、七頭舞は復興のシンボルでもあるのだなと思います。
道具取りは七頭舞を踊るとき、神様に奉納されている七つの道具をおろす意味合いがあるのだといいます。
横跳ねからチラシ~戦いの部分は流れるような感じでノンストップの迫力があります。
最後は鳥居掛かりで儀礼的な感じがするとともに、舞手ひとりひとりの見せ場でもあります。
いつもながら素晴らしい舞でした。
動画でどうぞ。
