大槌鹿子踊 (五団体合同演舞)
さて本日は、大槌町郷土芸能祭から大槌鹿子踊さんの五団体合同演舞についてです。
大槌鹿子踊とは、大槌町内に伝承される鹿子踊団体、徳並、臼澤、上亰、金澤、吉里吉里が合同で演舞することはもとより、共に伝承を続けていくための連合体でもあります。
その象徴が、鹿の頭から背中にかけて下げている「カンナガラ」の保存継承です。
カンナガラとは、ドロノ木を鉋で薄く削って帯状にしたものだが、近年このドロノ木が減少されて来ていることに危機感を感じていた。
そこへ、長野県上田市の信濃国分寺ではドロノキからお守りを作るために20年前から植樹を行って成功していると聞き、国分寺から助言をもらい、大槌自生のドロノキの種から200本の苗を育てたという。
そして平成26年4月27日に大槌町の新山に苗木を鹿子踊り団体が協力して植樹したことがきっかけで、それなら踊りも合同でやろうということが発端になり、今回の芸能祭が3度めの合同上演ということです。
植樹の様子は大槌町HPをご参照ください ⇒鹿子踊りを守れ~新山にドロノキ植樹
合同演舞は全体で合わせる踊りと、各団体が見せ所をダイジェストで纏めたもので、一挙に沢山の演目が見られるという優れものです。
最初に全体で踊り、次に臼澤鹿子踊です。
次に金澤鹿子踊り
続いて、吉里吉里鹿子踊りの案山子です。
そして、上亰鹿子踊りの柱がかりです。
最後は徳並鹿子踊りの雌獅子狂いです。
それぞれの団体さんは、お互いが競いあうように大迫力の演舞でした。
これからも、大槌町の鹿子踊り団体が絆を深めて伝承を継続していくことと思います。
それにしても、すんごい迫力でした!
動画でどうぞ。
