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2016.01.25 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

赤生津神楽 御神楽@前沢郷土芸能祭

大寒らしい寒さと雪になりました。西日本の方では時ならぬ大寒波のようです。お見舞い申し上げます。

さて、昨日は前沢郷土芸能祭がありましたので、そのリポートと参ります。

本日は赤生津神楽さんで御神楽です。

その前に、赤生津神楽さんの由来について定本より

「言い伝えによれば文政時代百姓民三郎(面彫刻師)同じく米蔵が南部神楽を習得し、山ノ神、八幡舞、翁舞等を舞ったという。
明治中期に胆沢郡小山村、狼ヶ志田神楽の指導を受けた。なお大正中頃に、衣川村山谷系富田神楽の渡柏子(狂言舞)を習
得し現在に至る。
昭和五四年前沢町の文化賞を授賞している。
初代庭元米蔵、二代三浦太兵術、三代三浦忠一郎で現在の庭元小野寺忠蔵は一四代目である。」

とありますが、現在の代表者は初貝隆一さんです。



赤生津神楽が文政年間に舞っていた南部神楽というのは、演目からして山伏神楽である。しかしながら、明治中期に狼ヶ志田神楽から指導を受けたとあるが、当時の狼ヶ志田神楽は達古袋神楽から山谷流を導入した時期である。

IMG_1315.jpg

さらに、大正中頃に衣川の富田神楽から渡り拍子を習得したと有るが、この富田神楽は同じく衣川の六道神楽から伝授されている。また、六道神楽は平泉の達谷神楽と関係があるということ。さらに、この六道神楽の舞手が赤生津に婿入りして大正12年に赤生津神楽を組織したという言い伝えもある。

IMG_1320.jpg

そういった経過から、赤生津神楽の御神楽は山伏神楽の趣を残している感じがします。


IMG_1325.jpg

動画でどうぞ。

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2016.01.25 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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