浅部法印神楽 舞台加持、楽屋祭り
さて本日は、かねてより予告しておりました登米市内法印神楽実演会に行って参りました。
場所は登米市の祝祭劇場です。
小ホールには浅部法印神楽さんの大乗飾りが設えてありました。
この大乗飾りについてはまた後日詳しくリポートしたいと思います。
そして、この舞台の四方に柱が立ててありますが、その根元には重ね餅が置いてあります。
かつて大乗神楽では舞台四隅の柱の基に臼を据えていたということですが、五穀の主の米を祈願する意味合いがあるものと思われます。
そして、今日は神楽の実演に先立って、宮城県の神楽研究の第一人者である笠原信男先生の講演がありました。(これも後日詳細します)
そして、浅部法印神楽さんによる舞台加持(神迎え)の儀礼です。
大乗飾りの下で、これから神楽を始めるという仕来りの手続きです。
太鼓と笛の奏楽が鳴る中で、法印役の物が三宝に幣束と九字(指に結ぶ〆紙)を持って庭入りします。
そして、法印が祝詞を奏上します。
「かけまくも かしこき すめみおや かんいざなぎ・・・・」
そして、三宝の上に置いた皿の塩や水について祈祷文を読み上げます
続いて、楽屋祭りです。
これは、本来は一般観衆が見えない部分です。
つまり、神楽衆が神楽を演じるに先立って、楽屋で神楽が無事に斎行されることを祈願する儀式的なものなので、幕外の者が見ることはないものです。
ですので、この楽屋祭りでは出演する神楽師達が奉納祈願をするわけです。
もう一つ特徴的であったのは、この楽屋祭りで、神楽の舞人が手に結ぶ「九字」を配っていたことである。
動画でどうぞ。
