秋葉大権現川原獅子舞 正月悪魔祓い門付け
気仙地方では、集落ごとに火伏せや悪魔を祓う獅子舞とも虎舞とも呼ばれる祈祷行事があります。
もちろん内陸部にも同様の正月の悪魔祓いや春祈祷はありますが、沿岸部においては圧倒的な数が今も尚引き継がれていることに驚かされます。
さて、こちらは毎年訪問しております、陸前高田市高田町の川原町内会で昭和40年代から始められたという秋葉大権現川原獅子舞の皆さんです。
震災後は町内の皆さんに加えて、支援団体や学生さんたちも加わっての巡行を行っているようです。
以前は、川原町内を100軒ほど、朝から始まって夕方までかけて権現様をまわしたとのこと。
この日は、下和野公営住宅を始め、15箇所ほどの予定で始まりましたが、囃子の音が聞こえると家にも舞い込んでくれと希望するお宅もあり、スケジュールは長引いていきます。
獅子の前で踊る「サイボウ振り」と呼ばれる踊り子は、以前は町内の子どもたちだけで30人位が獅子について廻ったということでした。
権現様は三人立ちで二頭。
権現頭は黒面で頭頂に宝珠があります。
震災時には海水に浸かったものの、取り出して現在も使っているということです。
囃子は太鼓と笛で、気仙地方の他の獅子舞と同じものです。
タピック45にて
黙祷
門付け最後は、川原祭り組会館(どっこいしょ)に隣接する小谷園さんです。
今年の5月連休前までには、道路拡張工事のため川原祭り組会館は移転しなければならないということですが、移転先はまだ不明とのことです。
この景色で行われるのは今回が最後ということです。
最後の獅子舞は、震災で殉職した消防団の皆さんの慰霊碑前です。
合掌
高田の町は、嵩上げが進み、主要な道路も嵩上げ地の上を通るようになりました。
今年の七夕祭りは益々開催運行が難儀なものとなりそうです。
動画でどうぞ。
