稲荷田大権現 正月の悪魔祓い
さて、本日は奥州市水沢区稲荷田で、毎年正月2日に行われる稲荷田大権現の悪魔祓いについてです。
この行事が行われているのは、北下幅という地区で明治初年から北下幅神楽という南部神楽が伝承されてきた地域です。
しかしながら、南部神楽の範疇に数えられていますが、この稲荷田大権現は明らかに山伏神楽系の権現舞です。
昨年は、東北自動車道の東側の地区を廻りましたが、今年は西側を廻る順番となっていて、地区が広いので時折車での移動もありました。全部で70軒ぐらいは廻るということです。
権現舞の人員は、太鼓1名、鉦摺り1名、笛1ないし2名。それに天狗と旗持ちと世話役2名。
舞手は、この日デビューした2人の少年を含めて5~6名です。
祈祷の内容は、最初に天狗が祈祷の祭文を唱えて祓い、次に権現舞を一人で舞います。
次に訪問した家で準備をした水塩を持った者と権現様が対になって舞いますが、この時に神楽唄がかかります。
訪問先に赤ん坊がいる場合は、無事に育つようにとの願いを込めて幼子(いざなご)の唄がかかります。
〽 幼子は 生まれ育てし 憐れさよ 親にも勝る 情けおぞける
さて、10軒ほど廻った所でこの日の追っかけを終了、無事終わることを祈りつつ。
動画でどうぞ。
