江繋鹿踊 女鹿子狂@第44回川井郷土芸能祭
さて、本日は第44回川井郷土芸能祭から江繋鹿踊で先庭「女鹿子狂」です。
まずは江繋鹿踊由来を
「江繋鹿踊は群落型の鹿踊で、背にはカンナガラ、前には幕を垂らして踊る。
明治七年申戊年三月二十六日繋鹿踊師道深戸万八と由来書にあるとおり、繋鹿踊から伝えられたものと思われる。」
現在の代表者は田頭勇人さんです。
さて、ここで川井地方の鹿踊の伝承をざっくりと概観すると繋鹿踊を初元とするカンナガラ系統の鹿踊と、夏屋鹿踊を初元とする紙ザイ系統の鹿踊に類別できよう。
ともに、現今での踊りの差異はさほど見受けられないが、その伝承過程で醸成された儀礼的なことや、信仰に関わる部分で多少の違いが見られるということです。
旧川井村の鹿踊では、大槌町から宮古市へかけての沿岸部の鹿踊が繋鹿踊を始めとするカンナガラ系統の鹿踊とするならば、一方の紙ザイ系統は夏屋鹿踊を初元とする羽ザイから派生した紙ザイ系統の鹿踊に分けることができよう。
江繋鹿踊では、明治7年に繋鹿踊から伝承されたということが明記された伝書があり、それは田頭家がその巻物を保持しているということに由来する。
演目の女鹿子狂いは、躍動的な中にも重みのある古風な舞である。
動画でどうぞ。
