天狗田代々神楽 岩戸開き@天狗田代々神楽上演会
さて本日は、天狗田代々神楽上演会からメインの演目であります、天狗田代々神楽さんの天の岩戸開きについてです。
一昨日の鶏舞のブログで天狗田代々神楽の経緯について、戦前までのことを書きましたので、その続きを。
終戦後数年の活動も舞手の減少により30年ほど活動休止となる。
そして、昭和60年3月3日に、熊谷平の太鼓と、婦人たちによる鶏舞を天狗田神社に奉納したことにより復活した。
さらに、昭和61年の12月に地元の天狗田小学校の子供達に鶏舞を指導し、「天狗田子供神楽」を結成し、翌昭和62年3月8日に37名の小学生が改善センターにて初披露を行った。
小学生による子供神楽は、天狗田小学校が統合廃校になるまで続き、今回の復活に際して参加した高校生もそのOBたちということになる。
式舞のひとつである、天の岩戸開きは、登場する舞手も多く、上演するのも一苦労だったと思います。
この日の上演では、天児屋根命、太玉命、思兼命、天宇受売命、猿田彦命と天照皇大神が登場人物となっていました。
最初に登場する天児屋根命は菊池代表です。
〽 おう自らは中臣連の祖 天児屋根命かえ
神代の昔 天の岩戸の由来を尋ねつかまつる
神々集まり給えやのうという呼びかけに応じて天つ神々が出てきます。
太玉命、思兼命は荒舞で出てきます。
この舞の手は近隣の成岡田神楽や京津畑神楽と同じような感じです。高金流の手であると思います。
そして、おかめ面の天宇受売命が舞出てきます。
天狗田代々神楽の岩戸開きでは、この天宇受売命が非常に重要な役割で、ベテランの女性の舞手なそうです。
扇車も見事です。
そして手力男命が岩戸を開くと天照皇大神が扇を持って出てきます。
めでたく千代の御神楽を舞って幕入りとなります。
以上が、この日の天狗田代々神楽さんの演目でした。
これからも色々と大変なこととは思いますが、これを機会に新生天狗田代々神楽として頑張って欲しいです。というより、楽しみです。3月の一関市民俗芸能大会には大舞台で踊って欲しいと願います!
動画でどうぞ。
