鹿合神楽 御神楽@第49回胆沢郷土芸能まつり
さて本日は、第49回胆沢郷土芸能まつりから鹿合(ししあわせ)神楽さんの御神楽についてです。
その前に、鹿合神楽さんの由来について定本より
「安政5年頃胆沢町小山、中沢神楽の本庄権太郎師匠より、加藤政治等が神楽舞を伝授された。加藤熊之助が庭元になり、鹿合神楽を創設したが中断した。
明治40年加藤政治の首唱により、水沢市北下幅神楽より小野寺太郎左エ門師匠を招き指導を受け鹿合神楽を中興した。
初代庭元加藤熊之助、二代加藤丈左エ門、三代安倍七右エ門、四代加藤谷松、五代~六代加藤菊右エ門、七代~九代加藤正二で現在に至っている。
昭和35年11月胆沢町無形文化財に指定されている。」
ということですが、現在の代表者は加藤源昭さんです。
当日のプログラム中に、「秋田県の番楽の報告書に、鹿合から伝授されたと」
という記載がありました。
どの資料なのか不明ですが、千年の歴史を持つ胆沢と秋田県東成瀬村を結ぶ古道「仙北街道」を通じての交流が思い起こされます。
特に江戸時代には交易ルートとして物流ばかりでなく文化の交流もあったと思われます。
神楽にしても同じ修験系の山伏神楽と番楽が行き来したことも想像に難くありません。
鹿合神楽には古くから於呂閇志神社の奥宮がある猿岩に神楽を奉納してきたという言い伝えもあるという。
現在の形態と異なる神楽が修験山伏の手によって行われていたのかもしれない。
動画でどうぞ。
