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2015.11.13 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ太神楽

大町神楽 @第46回酒田民俗芸能公演会

さて、本日は第46回酒田民俗芸能公演会から大町神楽の天狗舞、獅子舞についてです。

由来については当日プログラムから

「転封11年11月、庄内藩主酒井家が越後長岡藩に転封されることになった時、その噂を聞いた庄内の百姓町人がなんとしても酒井様を引き留めようと公儀に直訴したとのこと。民衆の願いが届き天保12年7月12日に酒井家転封の命が中止となった。
その喜びを祈念して酒井様の屋敷内までも踊って酒肴の褒美を賜ったのがこの神楽ということです。





庄内地方の奉納神楽の特徴はというと、社前にて天狗舞がなされ、それがすむと天狗は御幣の側に座して、二人立ちの獅子舞にあれこれするのが一般的です。
今回の民俗芸能公演会では、もう一つのパターン、天狗の代わりに巫女が巫女舞をして獅子舞に相対するというものもあり、同じ飽海郡内で混在していることがわかります。


DSC04662.jpg

次に二名の舞手が獅子頭を奉じて獅子舞を演じます。

DSC04670.jpg

大町神楽の囃子はいわゆる伊勢神楽風ではあるものの、鳥海山麓に広がる数々の太神楽と同様の音律になっている。
どちらが先か後かは知るよしもありませんが、鎌倉から江戸中期にかけて深い信仰と、娯楽への熱望の産物としてこのような人を惹きつけてやまない芸能が伝習されてきたことは実に感慨深いことである。

DSC04676.jpg

動画でどうぞ。

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2015.11.13 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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