新山延年舞 @ 第46回酒田民俗芸能公演会
さて、本日は第46回酒田民俗芸能公演会から新山延年舞(にいやまえんねんまい)についてです。
由来については当日プログラム等から
「延年とは、平安末期から鎌倉・室町時代にかけて各地の寺院で行われた遊宴歌舞のことです。
酒田市(旧平田町)新山の鎮守新山神社の始まりは、大同2年(807年)、坂上田村麻呂が奥州征伐の折に開基した新光山最勝寺と伝えられる。後に鳥海山系の鷹尾修験九坊が奉仕してきた。 明治の神仏分離令により神社名に改称した。
舞は鷹尾修験九坊の人達によって相伝されており、特定の家々が各役を受け持ってきた事から、その芸能の古能を保っている。
伴奏で打ち鳴らされる太鼓の音色からか地元では「デッコデン舞」と呼ばれ、残っている青銅製の羅陵王(らりょうおう)の仮面などから、起源は鎌倉時代とされる。
現在の演目は、①先鉾舞、②稚児舞、③オッコウ舞、④倶舎舞、⑤太平楽、⑥天狗舞、⑦花笠舞等の9曲となっており、内容は延年のほか太平楽等の舞楽系や、花笠舞等の田楽系も含まれている。
昭和54年に国指定無形民俗文化財、昭和55年に山形県指定無形文化財になっている。
新山神社の例大祭に合わせて、新山地区民を中心にした十数人による保存会(後藤幸夫会長)が8月19日に奉納している。本殿で神事や獅子頭(おかしら)舞などの奉納に続いて午前11時すぎから、境内の特設舞台で上演される。
はじめに舞台清めの先鉾舞。続いて子供、大人2人ずつによる稚児舞、抜刀して舞う太平楽(剣舞)、天狗舞、花笠舞などが上演される。
太平楽は4人の舞手が右足、左足、右足と後に強く踏み、開いた扇を合わせます。
途中、扇を刀に取り替えて周りを斬る所作があることから「剣舞」とも呼ばれているという。
緑と黄色の冠が印象的です。
天狗面舞は、両足で強く床を踏みしめる反閇を四方に繰り返した後、修験者が四方を祓うような激しい所作がある。
そして、何より特徴的なのは舞台への入出の際に跪いて地面を這うように進退することだ。
動画でどうぞ。
