福岡神楽@第46回酒田民俗芸能公演会
さて、本日は第46回酒田民俗芸能公演会から福岡神楽についてです。
由来は、安政7年(1861年)頃に余目の茗荷瀬もしくは門田から伝えられたといわれている。
酒田市広野字福岡に鎮座する皇太神社の例大祭(4月23日)に奉斎する神楽として伝承されてきた。
昭和の初めまでは農家の青年が中心となって神楽を舞っていたが、最近は小中学生によって受け継がれている。
福岡神楽舞として伝承されている演目は巫女舞、獅子舞、雑魚掬舞、鳥刺舞であるが、その他に皇太神社の記念祭のみに演じられる長舞(道化役の太夫と歳蔵、太夫とかめさん、かめさんとでこべい)がある。
最初の演目「巫女舞」は小学3年生の男児が舞を演じた。
祭壇の前に獅子頭が置かれている前で、鈴と扇を手に四方祓の舞を繰り返す。
巫女が祭壇の脇に坐すと獅子舞の大人二人が出て獅子頭を頂いてすぐに幕の内に入って舞い始める。
巫女が幣束と木綿垂を獅子に噛ませて清め祓いをする。
次から余興舞的な演目になり、二人の少年によって演じられる。
岩手県においての伊勢系太神楽であれば囃子舞や松の舞等が賑やかに演じられるが、こちらでは少し変わっています。
最初は雑魚掬舞(ざこすきまい)。題名通り、魚を獲る箕を持って踊ります。
次は鳥刺舞です。
これも太神楽につきものの演目で、地方によっては独立した演芸として伝えられている所もあります。
文字通り竹の先に鳥餅をつけて野鳥を獲る様を芸能化したものですが、後半ではたぬきの擬態などもします。
動画でどうぞ。
