大森神楽 山の神舞@第38回平野神社奉納神楽大会
本日は大森神楽さんの山の神舞です。
山の神とは大山祇の神のことで、春に山から里に降りて田の神となり、五穀豊穣をもたらし、秋にはまた山に戻って山の神になると信仰されている神様です。
南部神楽の山の神舞は山伏神楽のものを踏襲しています。
幕出し唄は
〽 サンヤー 山の神は 山の神は サンヤー
この日の山の神舞は、子どもたち2人を加えた三人山の神でした。
子どもたちもしっかりとサンヤ舞を繰り出していました。
サンヤ舞ですので、舞手が荒々しく山の神の威厳を表出すべく三宝に載せた米を散供しつつ舞います。
次に舞手が装束を改める間に、胴取り殿がいつもの「撥車」を披露します。
後半は直面で刀を取って悪魔を祓う舞となっています。
途中で、舞手自身が山の神の本地を語る場面があります。
〽 さらさらと降りたもう権者あやにまし サンヤあやにまし
色よきかぎり高麗の権者おもしろし サンヤおもしろし
山の神のご本地を詳しく説き奉る サンヤ奉る
父をば覚日の命と申し奉る サンヤ奉る
母をばかや姫御前と申し奉る サンヤ奉る
御仲睦まじくして持たせ給う御子をば 大山祇の命とはそれがしがことなりヨーホー
世の中に菊さの千代しのき日に改め 翌年月の齢を給う事 皆自らがなす業なりヨーホー
秋山や 皆 紅にそめぬいて 皆金銀の色となるすヨーホー
動画でどうぞ。
