城生野神楽 岩戸開き@第38回平野神社奉納神楽大会
さて本日は城生野神楽さんの岩戸開きです。
その前に、城生野神楽さんの由来について定本より
「嘉永年間(一八四八)富野城生野の富助が岩手県西磐井郡萩荘村市野々、自鏡山の山伏神楽を習得した。後部落の若者達に指導して城生野神楽を創設した。
以来城生野神楽は、山伏神楽の正統を保っているので宮城県北の神楽の総元締である。
初代庭元千葉幸之進、現在の庭元加藤義勝は五代目である。
昭和三六年一一月、築館町の無形文化財に指定されている。」
とあります通り、幕末に自鏡山の法印神楽を習得して以来、明治中期に阿久戸神楽に伝承したのを初めに、栗原地方の十数団体に神楽伝授を行なってきた団体であります。現在の代表は佐藤安美さんです。
さて、岩戸入りです。
幕だしは 〽 センヤハー 天岩屋に閉じこもりホー
最初に天児屋根命が出て、日読命が岩屋に閉じこもったが、いかにして表に出てもらうか思案する場面からです。
天児屋根命の「他に神々なきかよのー」という呼びかけに対して、次々に諸神が現れます。
最初は天高皇産霊尊が出て、注連縄を天児屋根命に渡します。
これは尻久米縄のことで、日読命が岩屋を出た後に使用される結界のためのものです。
天鈿女命が扇を手に現れ、岩屋戸の前で日読命をおびき出すために御神楽を舞います。
華麗な扇御神楽ですね。
最後に責めの拍子で手力雄命が登場
天の岩屋戸の扉の岩を海中に投げ込み、日読命を中から導き出します。
そして、再び世界が明るくなったことを寿ぎ千代の御神楽を舞います。
この日は舞台の下で城生野神楽の神楽師さんたちのお子さんが「協賛参加?」で一生懸命踊っていました。
ちなみに、この大会では城生野神楽さんは第3位。
そして、一番若い舞手の千田吏嬉君が審査員特別賞に輝きました。頑張れ!
動画でどうぞ。
