赤谷神楽 屋島合戦忠信兄継信尋ねの場@日光東照宮
これは太鼓に貼りつけてある神楽歌の詞章です。
ここに書いてあるからと言って胴取さんはこの歌を歌うのかというとそうではないようです。
何故ならば胴取さんは既に神歌を諳んじていて、その数は百を越えるという。
その中から神楽の場面に合わせて当意即妙に神歌を繰り出し、さらに演目によっては掛け歌というものも数知れずあります。
これは、その時のサポートシート的な物に過ぎないのです。
さて、本日の神楽は赤谷神楽さんの屋島合戦忠信兄継信尋ねの場です。
屋島の合戦での激しい戦いの中で源平両軍とも多くの戦死者を出しながらの名場面です。
平家方の猛将、能登守教経が荒方の拍子で出てきます。
義経を狙って放った管矢は、楯になった継信の胸板を貫きます。
夕暮れの浜辺に倒れ伏す継信です。
主君義経の命を受けて兄継信の姿を探しに来た弟の忠信です。
愁嘆が泣かせますね。
忠信は兄継信を探し当て、助けようとしますが継信は深手を負っています。
忠信は兄の願いを叶えるべく主君義経の待つ高松城へと背負っていくのでした。
動画でどうぞ。
