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2015.10.03 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

東北まぐら神楽 石童丸@東北神楽大会

さて本日は、東北まぐら神楽さんの石童丸についてです。

東北まぐらさんは栗原の芸達者集団です。

平成17年に栗原の神楽好きの仲間が集まって自由闊達に神楽を演じる神楽チームとして結成したのが東北まぐら神楽です。
結成後の日は浅いですが実力派揃いです。



九州は刈萱荘に加藤左衛門尉という長者が住んでいたが、ある日本妻と千里御前という側室の異様な姿を垣間見て、世を儚んで高野山に出家します。
後にその子の石童丸が母千里御前とともに父を訪ねて東国をさして旅に出ます。

DSC04240_20151001215528b6a.jpg

母子で高野山に登ろうとしますが、女人禁制の山なれば早々に帰れと言い渡され、しかたなく石童丸だけで山を登ります。着いた所が父らしき人は無く、苅萱道心という人に次第を述べるとそなたの父親らしき人はそこの碑に祀られている、回向して下山せよと告げられますが、実はこの寺僧が石童丸の父でありました。

DSC04244.jpg

親子の縁は切らねども、仏道に入った身なれば、親子の情愛で修行を乱すわけにはいかぬと、泣き泣き我が子を下山させるのでした。

苅萱道心が心情を歌に託します。

〽 遠くの美山で啼く雉の 親は子知らず 子は親知らず 
   いとしい我が子を前にして
    名乗れぬ父の悲しさよ

DSC04246.jpg

動画でどうぞ。


テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2015.10.03 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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