赤谷神楽 「牛若丸金売吉次兄弟鏡ヶ宿の場」@北辰神社神楽大会
さて本日は、赤谷神楽さんの「牛若丸金売吉次兄弟鏡ヶ宿の場」についてです。
その前に、赤谷南部神楽保存会さんの由来について定本から
「明治二六年、鈴木築吉が庭元となり岩手県西磐井郡花泉町、上油田神楽の佐藤和三郎師匠の指導により、橋向神楽を創設する。
昭和二六年、工藤文市が庭元となり内容の充実を図り、赤谷神楽と改称した。
初代庭元鈴木蕊吉、現在の庭元工藤貞夫は五代目である。」
ということなそうです。現在の代表は小野寺和夫さんです。
で、演目ですが、鞍馬山から奥州平泉の藤原秀衡を頼っての道中に鏡が宿に投宿する牛若丸と、京都で金売りを終えて宝物を携えて故郷の金成に帰る途中の金売吉次兄弟が同じ宿に泊まることから始まります。
金売吉次さんです
弟の吉内さんです
バッチの吉六さんです
そこへ、街道を荒らしまわる盗賊の熊坂長範が現れ、これから吉次達の宝物を奪おうとしていることを述べます。
この辺の荒方の登場シーンでの太鼓の調子は赤谷神楽と長下田神楽の特徴的な撥使いです(橋向神楽流とでもいえる)
かくて、熊坂長範は鏡ヶ宿に押し入り、吉次兄弟から金銀財宝を強奪しようとします。
そこへ騒ぎを聞きつけた牛若丸が割って入り、熊坂長範を討ち取ります。
簡単にいいましたが、このシーンは奥浄瑠璃だとたっぷり20分ぐらいかけての修羅場になります。
かくて熊坂長範を退治し、牛若丸と金売吉次はお互いに名乗り出て、共に奥州平泉を目指して行きましょうとなり、めでたく千代の御神楽とあいなります。
そして最期の納めの舞は、小野寺会長さんの十八番です。
セリフ自体が人生訓になっております。
動画でどうぞ。
