栗原神楽 牛若丸鞍馬入りの場@北辰神社神楽大会
さて、本日は栗原神楽さんの牛若丸鞍馬入りの場についてです。
その前に、栗原神楽さんの由来については定本より
「明治一二年三月三一日、栗原悦之助が神道事務局に神楽の届出し承認を得た文書がある。
岩手県萩荘村市野々の自鏡山山伏神楽の指導を得たといわれている。
大正時代に復活、中断した。昭和五年、栗原の佐藤正吉が指導し再興する。その弟子代表の佐藤左吉に引継がれ現在に至っている。初代庭元栗原悦之助が中断後を再興した。」とあります。
現在の代表者は佐藤敬さんです。
演目の牛若丸鞍馬入りの場は、平治の乱で敗死した源義朝の側室常盤御前が鞍馬山に牛若丸を預けにくる場面です。
常盤御前が鞍馬山の麓にくると家来の監物太郎頼方が、この山は女人禁制なので戻るようにと忠告します。
その時、天が俄にかき曇ったため、常盤御前が一首の和歌を歌うと空が俄に晴れます。
それを見た悪七兵衛景清が常盤御前の一首にて晴れたのは不思議なことと山に入ることをすすめます。
山に登った常盤御前の前に、夫義朝公が世話をした東光坊阿闍梨蓮忍と対面します。
常盤御前は、これまでの身の上話とともに、牛若丸を鞍馬山に預けて修行させてくださいと願い出ます。
蓮忍は承知して、牛若丸に遮那王と名づけて預かることを約束します。
常盤御前は、思いが通じた喜びとともに別れを惜しみながらも下山して行きます。
動画でどうぞ。
