岩崎盆踊り @湯沢市ふるさとふれあいセンター
本日は、引き続きお盆特集ということで、秋田県湯沢市岩崎で現在も踊られている「岩崎盆踊り」についてです。
秋田には日本三大盆踊りの一つといわれる西馬音内盆踊りが羽後町にありますが、岩崎盆踊りが行われるのは隣町の湯沢市にあります。秋田県南部には同様の盆踊りとそれに付随する盆踊り唄(地口)がそれぞれの地域に深く根付いて伝承されています。
これらの盆踊りを眺めて歩く・・・というより地口鑑賞とサイサイ囃子に興味があり、以前には岩崎の隣、増沢の盆踊りにも訪問しました。
この盆踊りが行われるのは湯沢市の岩崎地区にある湯沢市ふるさとふれあいセンター、国道沿いに巨大な鹿島信仰の藁人形が祀られているので直ぐにわかります。
盆踊りの由来については、センター敷地内に看板がありますので
それから引用します
「石川寅太郎著「岩崎の昔を語る」には、幕末か明治の初め頃、弥吉山は杉の林で、この杉の伐採のため小屋をかけていた樵たちから習ったのが「岩崎盆踊り」といい、男踊りが主流でした。
岩崎には、春の運動会、夏の盆踊り大会、秋の八幡神社祭典、冬の初丑祭りがあり、地域あげての行事ですが、以前これらの祭りの運営は青年会が主体となり、盆踊りの踊り手は婦人会、囃子方の地口語り、笛、太鼓は町の特技者でした。
しかし、昭和40年初め頃から人材不足、社会変化等によって継承が困難になり、盆踊りができない年さえあったが、危機感を持った当時の若者たちが、笛太鼓踊りと、それぞれ先輩たちから手ほどきを受け、再開にこぎつけました。 略」
秋田の盆踊りの醍醐味は、踊りの手の複雑さや雅やかさもありますが、やはり第一番には地口にあります。
地口というのは、面白おかしく語句を連ねたものや、時事の風刺をきかせた文句など、民衆が日頃の鬱憤晴らしになるような要素があり、また男女の機微を表する古代の歌垣にも通じるような囃子唄です。
この日も、保存会代表の方が台本(?)を片手に地口を軽妙に唄っていました。
そんなことはともあれ、いわゆる盆踊りが、昔ながらの囃子と地口で彩られる中、老いも幼きも一心不乱に踊る姿に郷愁ばかりではないものを感じるのは私だけではあるまいと思う。
また、次の盆踊りを求めて来年も秋田の盆風景を訪れたいと思う。
・・・ところで、盆踊りの地口を動画で見て、何て歌っているかわかりますか? ・・・ 全部わかったら立派な平鹿人。
動画でどうぞ。
