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2015.09.30 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

館下神楽 「熊谷小次郎直家矢負いの場」@第65回東北神楽大会

さて、本日からは9月13日に行われました第65回東北神楽大会についてのリポートです。
この神楽大会は八朔(旧暦の8月1日)に開催される南部神楽随一の伝統を誇る大会です。
今年は昨日まで紹介した北辰神社の神楽大会とは連日になりましたが、こちらも大いに盛り上がりました。

結果については次の通りです。

優勝 南沢神楽
準優勝 沢辺神楽
第3位 館下神楽
太鼓 達古袋神楽 小岩弘征
翁舞 東北まぐら神楽 菅原清志
姫舞 駒堂子供神楽 狩野湧士
若人 赤谷神楽 宍戸勝
荒型 大森神楽 佐藤健太郎

出演順は次のとおりでしたが、川北神楽さんは水害の影響で欠場でした。

川北神楽(栗原市), 館下神楽(栗原市), 桜田神楽(栗原市), 東北まぐら神楽(栗原市), 阿久戸神楽(栗原市), 達古袋神楽(一関市), 鶯沢神楽(栗原市), 大森神楽(奥州市), 富沢神楽(一関市), 駒堂子供神楽(栗原市), 南部赤谷神楽(登米市), 南沢神楽(一関市), 沢辺神楽(栗原市)

といったところで、本日は館下神楽さんの熊谷小次郎直家矢負いの場についてです。

その前に館下神楽さんの由来を定本より

「昭和五三年四月、田中安雄が庭元となり神楽愛好者数人が、志波姫の刈敷神楽佐藤典雄師匠の指導を受け、舘下神楽を創設した。刈敷神楽は、栗駒町栗原神楽の佐藤正吉師匠の指導により復活したという。
初代庭元田中安雄、現在の庭元曽根英寿は二代目である。」

とあります。館下神楽は築館町の団体で現在の代表者は柳澤良夫さんです。



さて、一ノ谷の戦いでは、義経が鵯越の逆落としをする前夜に、先陣の功を立てんとした平山武者所と熊谷次郎直実親子が、先陣争いをするということが起こりました。

平山季重

DSC04203.jpg

熊谷次郎直実の息子 小次郎直家

DSC04204_20150930201046821.jpg

共に先陣の功を立てようと平家の軍勢に飛び込んでいきます。

DSC04207_201509302010475dd.jpg


しかし、直家は激戦の中で矢負いの身となります。

そこへ通りかかった父直実に、手負いの矢を抜いてくれろと訴えますが、直実は「敵将看視の中で、いずくんぞ自らの息子の矢を抜いておけんや」と豪語し、泣く泣く息子の直家の矢を抜くこと無く「戦で本懐遂げて死するこそ名誉」と突き放します。

DSC04213_2015093020104993c.jpg

直家は、己の不明を恥じながら、源氏再興のためと、矢追の身ながら敵陣へ切り込んでいくのでした。

DSC04215.jpg

動画でどうぞ。


テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2015.09.30 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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