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2015.08.02 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

鶯沢神楽 小袖曽我 @ 第38回みちのく神楽大会

本日は7月19日に開催されました38回みちのく神楽大会から、最後の出演で、昨年度優勝チームの鶯沢神楽さんの小袖曽我についてです。

その前に、鶯沢神楽さんの由来について定本より

「明治初年、玉井豊之助、小野寺久五郎の両人が世話人となり、岩手県西磐井郡萩荘村達古袋神楽の師匠を招き、神楽の伝授を受け日向神楽を創股した。
戦前、戦後舞方が少なくなり中断していたが昭和三九年、町教育委員会が郷土芸能後継者盤成識習会を開催した。講師は小野寺捨男、小野寺東策の両師匠の指導であった。
これを機に鴬沢神楽保存会を組織し現在に至る。
なお、明治一八年、二○年の二回にわたり、伊勢神宮に神楽を奉納したという。
また、大正年間、田谷神楽(江刺市愛宕)の指導をしたともいわれている。
初代庭元玉井豊之助、現在の庭元岸湊は六代目である。」

ということですが、現在の代表者は高橋長人さんです。



曽我兄弟の母です。
この演目の出典はもちろん能の四番目物(雑能)の小袖曽我です。

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兄 十郎祐成です。

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兄の祐成は父の仇の工藤祐経を討とうと決心します。
その前に母親に今生の暇乞いをするため、また、五郎の勘当の許しも得ておこうと、母のもとを訪れます。まず、十郎が案内を求めると、母は喜んで迎え入れますが、五郎には出家になれという母の命にそむいたというので怒って会おうとしません。十郎はこのたび兄弟そろって御狩に出ようとしたのに、弟を許してくださらないのは、私の身をも思ってくださらないことになるのです。

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そして、兄十郎は弟を手に掛けようと刀を振りかざしますが、それを母親が押しとどめます。



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すると兄弟の心が通じ、母もようやく五郎の勘当を許します。二人は喜びの酒を酌み交わし、共に立って舞い、これが親子最後の対面かと名残もつきませんが、狩場に遅れてはならぬと、母に別れのあいさつをして、勇んで出立します。



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動画でどうぞ。

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2015.08.02 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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