市之通神楽 山ノ神 @ 市之通神楽上演会
さて、本日は市之通神楽さんの山ノ神についてです。
山之神舞の由来について
「大山祗之命の舞とされ、春彼岸の社日から秋の彼岸社日までの間は農業の守護神となり、秋の社日から春の社日までの間は山の守り神として崇高されている。更には安産の守護神として信仰を集めています。
練舞は五行鎮めと厄払、崩舞は六算秘法と踏み扇舞から神子足舞太刀舞出生育舞にて終了となる。
古来より民族保護の舞とされている。」
幕だしは 〽 サンヤー 山の神は 山の神は 祓えサンヨー
この日の舞手は、日頃は一関市の広報マンとして神楽を撮影している伊東吉光さんが、今日は撮られる側になり、見事に山ノ神を舞いました。胴取りの伊東重雄さんの父親はもともと市之通神楽の胴取りでありましたが、残念ながら故人となり、その後を引き継いで継承したということです。
鳥甲に脱だれと袴の装束で、背に幣束を差し、扇を持って舞い出ます。
他の瀬台野流神楽団体での山ノ神の面は阿行面となっていますが、市之通神楽では吽形面です。
散供です
〽 サンヤー 米を蒔けや 米を蒔けや 祓えさんよー
続いて、面を外しての崩し舞です。
〽 センヤハー 戸山が崎 さがきわかもと さかきわかもと やあほー
刀舞があって、その後山ノ神の本地を語る言立になります
「山祇の尊とは我が事なりさんよう、世の中に、木草の露しのぎ改め、良き年月の幸を保つこと、皆自らのなし業さんよう。
秋山やみなくれないに染めぬいて、みな金銀の色なしさんやよう」
出生、育ての舞、そして幕入りの舞で納めます。
動画でどうぞ。
