新関ささら @ 東北六魂祭郷土芸能ステージ
さて、本日は新関のささらについてです。
もちろん初見です。びっくりしました。
決して子供向けの着ぐるみショーではありません。れっきとした民俗芸能です。
新関ささらは、潟上市昭和新関地区に170年ほど前から伝わる民俗芸能。男鹿半島の山で2頭の雄鹿が1頭の雌鹿ををめぐって角を突き合わせて奪い合うさまを踊りとして表現したもの。 このささらは、県内の他のささらは「獅子の面」だが、「枝角のついた鹿の面」をかぶり舞うところがめずらしい。
ささらの行列の先頭には「獅子舞農庭是豊稔吉兆」と墨書された幟を掲げているが、このことより豊年萬作を祈願した踊りともいえる。
獅子の舞の前に、四方斬りという刀で四方を祓う所作がある。
続けて棒つかいによる棒対棒、棒対木刀、棒対鎖鎌の棒術がある。その後ささら踊となるが、この日は直ぐにささら踊となった。
三匹の鹿はそれぞれ、大鹿(青)、中鹿(緑)、牝鹿(赤)の三匹である。
これに岡鹿といってひょっとこ面をつけたささら摺りが絡んで舞うものである。
新関ささらの伝承譚に次のようなものがある。
「伝説によれば、昔ある雪の降る夜、男鹿の真山を越えて来た旅の老人が、新関の漁師孫兵衛の家に一夜の宿をたのんだという。老人のいうところによれば、男鹿の真山を下りる途中、一頭の雌の鹿を、二頭の牡の鹿が角を突き合わせて争っているところを見たが、その鹿のしぐさがあまりに面白かったので、それを道々踊りとして表現することを考えてきたが、これを孫兵衛に伝授したのが新関ささらの始まりだといわれていうr.」
踊りの中程で、二頭の牡が角を突き合ってグルグルまわるところがクライマックスです。
動画でどうぞ。
