石川駒踊り @ 東北六魂祭郷土芸能ステージ
本日は石川駒踊りについてです。
石川駒踊りは山本郡塙川村石川(現山本郡八峰町峰浜石川)に伝承される駒踊りで、囃子に合わせて戦国時代の合戦を模して、9種の踊りで表現しているということです。
駒踊りの前に露払いとして、手踊が入ります。
次に、法螺貝を合図に駒が舞い込みます。
石川の駒踊りは盆の13日に鎮守の曾布沢神社でお祓いを受けた後、正伝寺に参拝し、それから集落中の家々を一晩かけて門打ちするということである。
もともと、秋田の駒踊りは佐竹氏が常陸から転封になった際に、大名行列に供奉する獅子踊りや棒踊、萬歳、手踊などと一緒に伝承されてきたため、これら一連の芸能が同時に伝わり、盆の奉納として残っていることが多い。石川の駒踊りでも奴踊りとともに伝承されている。
本田安次の「田楽、風流 一」には「比立内の駒踊」の中で石川の駒踊り触れている。
「駒踊りの元祖は、山本郡塙川村の石川であると云われている。即ちここは佐竹公の馬産地であったが、この馬に因んで、無聊を慰めようと行列の音楽として編み出したものという。」とあります。
駒踊りは9演目で、振っこみ・ひざおり・よつ廻り・おかざき・乗り違い・七五三などである。
昭和38年の石川大火で、江戸時代から受け継がれてきた駒踊りの記録文書や道具衣装類も全て灰燼に帰してしまったが、昭和41年9月21日、大火後初めての駒踊りが披露され、完全復活し、現在は保存会を中心に壮・青年から小学生まで参加し、小学校の正課クラブにも採用され、後継者の育成に努めているという。平成元年には、峰浜村最初の無形民俗文化財(現八峰町指定)に指定されている。
何よりも、若くなくしては踊れないほど激しい駒踊り。若者たちがいきいきと観客席の中まで入り、楽しんでもらおうという気概が感じられた、非常に頼もしい限りの若者たちの駒踊りでした。
動画でどうぞ。
