土崎港曳山まつり港囃子@ 東北六魂祭郷土芸能ステージ
さて、本日は土崎港曳山まつり港囃子です。
郷土芸能ステージでは、湊囃子と余興の演芸が上演されました。
湊囃子には、現在、「寄せ太鼓」「湊ばやし」「あいや節」「湊剣ばやし」「加相ばやし」の五つの曲がありますが、この日は「寄せ太鼓」「湊ばやし」「あいや節」の三曲が披露されました。
次に祭り当日に曳山(山車)の曳き手が披露する演芸と呼ばれる余興が披露されました。
手踊で「ドンパン節」「秋田港の唄」「秋田音頭」でした。
閑話休題
秋田音頭の手踊では包丁と傘を持って戦う仕草が印象的です。
何故包丁と傘なのか不思議に思っていましたが、先日紹介した鳥海山日立舞での団七と関係がありそうです。
団七踊りは宮城県白石市が発祥ですが、磐城平(現福島県)から延岡藩(現宮崎県)に移封された内藤政樹の家中によって伝わりました。現在でも団七踊りと累ね踊りが踊られています。
この累ね踊りでは鎌と番傘で戦うさまを所作にしていますが、この辺が秋田音頭の包丁番傘のルーツといえなくもないかと思います。ちなみに団七仇討は1636年で秋田音頭成立は1663年ということです。
さて、せっかくですので実際の土崎神明社の祭礼について、2007年に見聞したことがありますので紹介します。
このお祭りについて詳細は土崎神明社さんのHPをご参照ください。⇒http://tsuchizakishinnmeisha.or.jp/
土崎港曳山まつり実行委員会のHPもどうぞ⇒http://hikiyama.akitalink.com/
毎年7月20日・21日に開催される国指定重要無形民俗文化財の祭り行事で、当番制で統前町実行委員会が祭りの進行を仕切ります。
山車の上には武士や歌舞伎等の場面を人形で飾り、その下では囃子方が笛太鼓三味線等を演奏しながら神輿に供奉して行列します。
この山車は、土車でエンジンもハンドルもないので、振り棒という木で制御しなければなりません。
山車を引くのはひたすら人力ですので綱を引いている人数は50人以上はいるようです。
土車を回しやすいように道路にはアスファルトが撒かれていました。なので、滑って転びそうになりながら綱を引いています。
(これがかえって楽しそうでしたが)
山車の前面には武者人形が飾られていますが、後の見返しは風刺の効いた地口と人形が飾られています。
「まずアベ(安部)と 歩む心臓(晋三) 不政脈(不整脈)」
動画でどうぞ。
2007年の祭りから山車の囃子と演芸と輪踊りを動画にしてみました。
