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2015.06.01 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

根子番楽 鞍馬 @ 東北六魂祭郷土芸能ステージ

さて、本日からは東北六魂祭2015から、郷土芸能ステージの様子をリポートします。

その前に、この東北六魂祭は、東日本大震災からの復興を期して、2011年7月16・17日に仙台市で開催され、翌年から盛岡市、福島市、山形市と回り、今年は秋田市で開催されることになったものです。
思い起こせば、第1回の仙台会場へ出掛け、感慨に浸る猶予もないほど物凄い人混みのためパレードが半分中止になったりしました。その後、様々な課題を抱えつつも東北六県の想いを祭りと芸能で文字通り鼓舞してきたわけで、来年の青森開催まで続いていくことと思います。

さて、芸能ステージですが、秋田の芸能一覧といった感じでした。
ことに番楽については根子・山内の県北域のものと、日立舞・本海獅子舞番楽の県南域のものを一連で見ることができたのは眼福という他ありません。

で、本日は根子番楽についてです。
北秋田市阿仁の根子集落に伝承される国指定重要無形民俗文化財で山伏神楽の系統を引く番楽の継承団体です。

その発祥は平氏没落後、一族の小池大納言炊之助家臣が四散し、その一部が根子に住み着き番楽を伝えたということだ。根子集落の旧佐藤家は佐藤庄司正信の子孫と伝えられ、その祖の兜に付け奉じたという観音像を集落の守り本尊とし、これに雌雄二頭の獅子頭をもって正月十六日に年番で各家引き継ぎするという。そして、8月14日の盆行事と9月12日の山神社で番楽が行われる。

伝える演目は、かつては、表舞12番、裏舞8番の20番あったが、裏舞は殆ど廃れてしまい、現在は9演目(うち、裏舞1つ)が継承されている。「露払い」「翁舞」「三番叟」「信夫太郎」「鞍馬」「作祭り」「尊我兄弟」「鐘巻」の表舞と、裏舞の「敦盛」である。



さて、鞍馬であるが、これは牛若丸が鞍馬山で天狗を相手に兵法を学び、五條の橋で弁慶と兵法比べをする様を華麗な舞にしたものです。

牛若丸の扇の舞い

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次に弁慶が薙刀を振りながら一舞

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弁慶の長刀をかわすため牛若丸が飛んだり側転したりし、最後は長刀の上に乗って勝負が付きます。

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牛若丸が幕に入ると、弁慶の薙刀の舞いとなります。

ところで、番楽の武士舞では最後に一人が残って刀や長刀で激しく舞いますが、法印神楽の太刀御神楽に相応している感じがします。

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動画でどうぞ。

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2015.06.01 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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