中野神楽「 義経中尊寺月見坂の受難」@ 第2回北上春祭り
さて、本日は第2回北上春祭りからゲスト出演の中野神楽さんで、 義経中尊寺月見坂の受難の場についてです。
その前に中野神楽さんの由来について定本より
「明治5年、佐竹幸吉が庭元となり岩手県西磐井郡厳美村、三輪流山谷神楽の師匠を招き指導を受け、中野神楽を創設した。
二代、三代とも山谷神楽の師匠の指導を受けた。」
とあります。
震災で失われた大室南部神楽さんの神楽面を、中野神楽の佐藤高広さんが製作支援したことが縁でのゲスト出演ということだと思います。
さて、この日の出演は胴が若手で、舞手はベテランが担当しておられました。
さて、演目の「義経中尊寺月見坂の受難の場」について、当日のパンフレットより
「この演目は中野神楽オリジナルストーリーです。藤原秀衡の死によつて平泉にいることが出来なくなつた義経は中尊寺・月見坂で女刺客に襲われながらも、弁慶に救われ難を逃れます。義経は平泉を去る決意をし、金色堂に参詣し、亡き秀衡に別れを告げると、そこへ亡き秀衡が現れ、弁慶と義経を導き、平泉を去るまでの場面です。」
ということです。
源義経です。
女刺客です。
刺客が太刀をもって義経に襲いかかります。
鬼気迫るシーンですが。南部神楽ではこのように女形が太刀をもって争う場面のある演目がいくつかあります。
五大領の 天八十萬玉姫尊や、宝剣納の磐長姫などです。
修羅場に蛇面ではなく女面のままで長采を振り乱して舞いますので、妖艶さと執念深さがよく伝わります。
最後に武蔵坊弁慶が出て、主君の危難を救い出します。
動画でどうぞ。
