岩戸入り @第2回北上春祭り
さて、本日は第2回北上春祭りから大室南部神楽さんの岩戸入りについてです。
胴取りは寛さんです。
大室では神楽の冒頭に必ず幕出し歌を掛けます。
最近の南部神楽団体ではこれを省略しているところもありますが、大室ではきっちりと構成に入れているのが良いと思います。
さて、この日の岩戸入りは子供たちによる神楽となりました。
大室の方々の情報ではずいぶん前から仮設の稽古場で子供たちが熱心に練習を重ねていた様子が伝えられていましたので、この日の上演を楽しみにしておりましたが、想像以上の出来で感激しました。
月読命は小学校6年生
天照大神は中学校3年生
猿田彦之命は中学校1年生
高皇産霊尊は小学校5年生です
この子供たちの親はもちろん神楽の囃子方にいる面々で、親達が子供の頃に神楽を習得していたお陰で、今日あるように親から子への神楽伝承が成し得たということです。
このことは民俗芸能の伝承の根源ともいえる要素で、同時に地域コミュニティー(地縁、血縁)の中で育まれる芸能としての姿をよく表すものと思われます。
そして、その舞を見守るジジババの温かい眼差し(と、御花)が正に集落の生活と信仰を物語っていると想い到されました。
動画でどうぞ。
