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2015.04.14 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ祭り

小迫の延年6 飛作舞

さて、本日は小迫の延年から 飛作舞についてです。

この舞は先日の入振舞から引き続き同じ二人の舞手が勤めます。

解説は小迫白山神社総代会・小迫延年保存会作成のパンフレットより抜粋します。

「入振舞が終わると、舞手は長刀を扇に替えて、青陽歌(そうようか)の独唱に合わせて舞います。胡蝶が春の野を舞い遊ぶように舞うので「胡蝶舞」とも呼ばれています。
この舞は入振舞よりテンポが速く、動作も華やかに見えますが、歌には伴奏がありません。古謡風の歌い方でゆったりと唱う歌は、早春の境内や木々の梢に朗々と谺して平安の頃の雅な雰囲気を醸し出しています。

 

青陽歌

  青陽哉 春来れば 春来れば
  柳桜をこきまぜて よりまぜて
  都は春の景色なるもの 景色なるもの
  梅は散る 梅は散る
  桜は中絶えて 中絶えて 中絶えて
  花珍しや 昨日今日哉 昨日今日哉
  茂殿 茂殿 薄がもとにこそ
  もとにこそ もとにこそ
  ケイケイホロと
  雉はさえずる 雉はさえずる
  信濃なる 信濃なる とくしゃが葉のへに 
  はんのへに はんのへに 受ける白露
  昨日今日哉 昨日今日哉 受ける白露


   (詩文は勝大寺文書に記され、奥書には干時大同ニ  亥 (807年)三月三日とあるそうです)





最も延年らしい長閑な寿ぎの舞といえます。
入振舞の舞人が、扇の要を右手に持って足を踏み出すと、雌雄一対の蝶が羽を翻して扇が合わさり、そのはずみで片足が後ろに舞い上がる。そのまま体を回して足を踏みしめる。古風な舞ですが、上品で華麗なところがあります。
この舞は田村麿と鈴ヶ御前が東夷征伐の後、慶びの舞を舞った故事によると言われています。
舞終えると舞手が観衆へ投げる扇に当たったり拾ったものは、夫婦の合縁が深まり吉相があると言われています。」

IMG_0834.jpg

動画でどうぞ。

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2015.04.14 |

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祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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