小迫の延年5 入振舞
さて本日は小迫の延年から入振舞についてです。
小迫白山神社総代会・小迫延年保存会作成のパンフレットより抜粋します。
「赤と緑の対照的な僧形の「ちはや」という袖の長い薄衣を着け、八方という金襴の四角い布を冠にしてかぶった二人が、手に扇を持ち、薙刀持ちを従えて長床から出て芝舞台に上がります。
そして薙刀の刃を天に向けて、御請楽の笛の音に合わせて薙刀を交差させたり振り上げて体を回したりしながら平安朝にゆったりとした舞を舞います。
笛の音色が「田村が退治しよう」と聞こえることから「田村舞」「タルラ舞」「退治舞」「長刀舞」などと呼ばれています。
安永の風土記の勝大寺書き出しには「田村将軍夫婦が東夷を退治する計略を成し置かれし舞にて、三三九度と申す儀に御座候」とあるので、蝦夷征伐を無事に成し遂げた坂上田村麻呂将軍夫婦を寿ぐ舞のようです。
言い伝えによれば、田村将軍が蝦夷の頭領の首を埋めた所が芝舞台のこの土壇で、すぐそばの大きな穴はその土を取った所とも言われています。だからその霊を鎮めるために長刀の刃を天に向けて舞うということです。
また、この土壇は「刈萱道心」の石童丸が埋められた所だと伝えられています・」
ということです。
動画でどうぞ。
