和賀大乗神楽 王の目 @慶昌寺公演
今日から4月、個人的にも職場が変わって目まぐるしい毎日ではありますが、我が家の花壇ではもうチューリップも咲いて春だなと、そんな感じの一日でした。
さて、本日は和賀大乗神楽さんの王の目についてです。
この演目は4年前3月の慶昌寺公演で演ずるはずでしたが、当時は神楽どころではない状況だったので幻の上演となり以後はこの日まで演ぜられることなくきたということです。
内容は、阿吽の面を付けた二神・第七の皇子「伊弊諾之尊・伊弉冉尊」(本地仏「毘慮遮那仏・白山大権現」)が、鳥甲・常衣・袴姿で舞います。
内官・外宮を立ちはじめる時に加持します。
面を外して錫杖と扇を腰におさめて言事を立てます、
〽 王の日は舞ふてぞ登る今年も 尚来る年も神ぞ礼せよ。
皆人のかけて、世よき王の目は いざわりかけて千代を栄える
白石は舞ふてぞ今年も 尚来る年も神ぞ礼せよ。
夢見せばあらみな見せぞ白石は とがらからかみ八重の白石
公演の冒頭挨拶で鈴木代表が神楽衆にとってお寺の天蓋の下で舞うのは格別の意味があると言っておられましたが、神楽、殊にも大乗神楽の場合はその意味合いが深いと思います。
法印神楽等でも舞台中央の天井中央から四方八方に千道と言ったり緒垂と呼ぶ飾りを下げますが、これは修験道でいうところの胞衣を意味するものであろうと、そして修験者が胎児として胞衣にいだかれ、障難から免れるとする考えからきていると。
なので、寺の本陣の天蓋はこの胞衣信仰にもとづく荘厳といえ、その下での神楽はまさに相応しいものと思います。
動画でどうぞ。
