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2015.03.11 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

富澤神楽 曽我兄弟父の仇討ち @一関民俗芸能祭

あれからもう4年が過ぎました。あの日も今日のように寒く雪が降りしきる日でした。再び悲劇の起こらないよう黙祷しました。

さて、本日は本日は富澤神楽さんによります曽我兄弟父の仇討ちです。


富澤神楽さんの由来については定本から

「明治二○年頃、蕎麦沢の佐藤林之丞が庭元となり、西磐井郡金沢村飯倉神楽の小野寺忠七師匠(飯倉から真滝小林に婿養子に来た人)を招き、部落の若者達に神楽の指導を行ない富沢神楽を創設した。
明治時代、初期の人達が二期、三期と舞人の養成を図ったが大正初期に絶えた。
昭和三年、佐藤民治が発起人となり佐藤甚之助が庭元となり、飯倉神楽より高橋衛師匠を招き佐藤民治と共に神楽の指導を行ない、富沢神楽を再興した。
初代庭元佐藤林之丞、二代三代佐藤甚之助、四代佐藤利男、五代千葉清人、六代佐藤登である。」

とありますが、現代の代表者は佐藤徹さんです。

胴は菅原篤さんです




さて、曽我兄弟ですが、父の仇討ちをしようと仇敵工藤祐経が源頼朝の巻狩りに出たところをめざしてやってきます。


兄の十郎祐成です


DSC02543_2015031122212261a.jpg

弟の五郎時宗です

DSC02538.jpg

夜の暗闇に乗じて工藤祐経の陣屋に忍び込み討ち取ろうとした兄弟ですが、見つけあぐねます。
この場面で松明を使うという演出は初めて見ました。稲わらを赤く染めるとはびっくりです。

DSC02552_201503112221240f5.jpg

仇を見つけ出せないでいる兄弟は互いに刺し違えて死のうとした刹那に、陣屋の侍女亀鶴姫が手引をし、祐経の陣屋へと導きます。

DSC02560.jpg

かくて、父が討たれてから十八年目にして本懐をとげることができたということです。
めでたしめでたし。

DSC02565_20150311222126a2f.jpg

動画でどうぞ。



テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2015.03.11 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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