鶏舞共演 鶏舞踊り隊、沢田神楽、中里中学校
さて、本日は鶏舞上演会から 鶏舞踊り隊、沢田神楽、中里中学校の三団体共演した鶏舞です・
共演に先立って行なわれたシンポジウムでは、鶏舞指導と胴を取った三浦さんと、鶏舞踊り隊を立ち上げた斎藤さんが万感の思いを語ってくれました。
その経過について当日パンフレットより
「中里地区では地域の宝として、長い間、神楽が継承されています。一方で、高齢化や神楽保存会の存続問題など、民俗芸能の継承における問題も山積しています。
中里中学校では、民俗芸能の継承と生徒の連帯意識や集中力を養うことを目的に、昭和52年(1977)年から神楽の「鶏舞」に取り組み、運動会や文化祭等で披露してきました。
鶏舞は先輩が後輩に指導する形で継承され、「中里中の文化」として自信と誇りを生徒にもたらしています。
そのような中、平成26年度での中里中学校の開校が決まり、中里中鶏舞の継承は、大きな転換を迫られることになり、中里小学校との協議により、小学校への引き継ぎが進められることになりました。小中学校の連携、地域やPTAによる協力、さらには、中里公民館主催の鶏舞練習会の開催、「鶏舞踊り隊」の発足等、中里地域における新たな伝統の継承が始まりました。」
というこです。
民俗芸能の伝承に立ちはだかる大きな課題の一つに地域の学校がなくなるということがあります。
昭和50年代ごろから全国の学校では地域学習の一環として伝承芸能を教育の中に取り入れられてきました。
そのことが、地域学習ばかりでなく伝承芸能を習得した子供たちが芸能の伝承者になっていくという効果をもたらし、今日までの発展を繋いできました。
しかし、少子化が急速に進んだ地方において、地域の学校が統廃合により消滅していき、それによって地域と学校の繋がりが希薄になり、芸能の伝承が益々困難になりました。
中里の今回の取り組みは、この問題に関しての一つの指標となるものです。
「鶏舞踊り隊」には小さい子供から高齢者まで一緒に鶏舞を踊る。
そして、踊りたい者ばかりでなく、衣装作りならできるとか、おやつの世話っこするからとか、道具作りするからと、いろいろな立場で鶏舞に関わる人たちを集めて繋がってゆくという、まさに地域が一丸となった取り組みです。
今後の活動の発展が楽しみです。
動画でどうぞ。
