沢田神楽 鶏舞
さて、本日は2月28日に行われました「中里鶏舞上演会」についてです。
事の発端は、一関市中里地区に伝承されていた神楽のうち、鶏舞を昭和52年から地元の中里中学校の生徒に指導し伝承していたが、この3月で中里中学校が閉校になるということで、鶏舞の伝承が途切れてしまうという危機感からでした。
「ここで絶やすわけにはいかない!」 そう語ったのは、鶏舞指導を一貫して行ってきた胴取りの三浦さんでした。
そもそも、この沢田神楽というのは古くは愛宕神社の別当羽黒派日光院(山目配志和神社)が代々奉納神楽として演じてきたものという。
その後、幾度か中断したが、昭和50年に吉田孝志が庭元となり、前掘神楽の畠山一夫、大林神楽の佐藤敦のもと再興した。
その後、継承者が減少する中で、地元の中里中学校の生徒たちに鶏舞を指導する中で伝承を続けてきたが、今年の3月をもって中里中学校が閉校することになり、その鶏舞なども存続の危機にあった。
そこで、胴取の三浦博をはじめ中里地区の有志が立ち上がり、「中里鶏舞踊り隊」を結成して伝統を紡ぐことになった。
当日は、沢田神楽をはじめ、中学校、小学校の鶏舞も上演され中里地区住民等が見守る中で熱演が繰り広げられました。
その中から、本日は沢田神楽の鶏舞ですが、舞手はかつての沢田神楽の舞手(ご兄弟)です。
実に風格のある堂々とした鶏舞でした。
上演会が終った後でお話を伺った所、もうずいぶん前から沢田神楽としての活動は休止し、自分たちも中里以外に住んでいるため神楽から離れていた、今回のことでまた鶏舞をするため集まってきたが、これから再開の機運があれば自分たちも協力したいとのことでした。
動画でどうぞ。
