大森神楽 山の神舞 @ころもがわ神楽まつり
本日は大森神楽さんの山の神舞です。
山の神とは大山祇の神のことで、春に山から里に降りて田の神となり、五穀豊穣をもたらし、秋にはまた山に戻って山の神になると信仰されている神様です。
南部神楽の山の神舞は山伏神楽のものを踏襲しています。
雲張りは
〽 サンヤー 山の神は 山の神は サンヤー
幕を激しく振ってから舞い出てきます。
胴の調子はサンヤ舞のものとなっています。
前半部では五穀豊穣の祈祷舞になっています。
舞手が面を外して装束を改める間、胴取さんが撥車を披露します。(この日二回目です。全開といった感じです)
後半は直面で刀を取って悪魔を祓う舞となっています。
途中で、舞手自身が山の神の本地を語る場面があります。
〽 さらさらと降りたもう権者あやにまし サンヤあやにまし
色よきかぎり高麗の権者おもしろし サンヤおもしろし
山の神のご本地を詳しく説き奉る サンヤ奉る
父をば覚日の命と申し奉る サンヤ奉る
母をばかや姫御前と申し奉る サンヤ奉る
御仲睦まじくして持たせ給う御子をば 大山祇の命とはそれがしがことなりヨーホー
世の中に菊さの千代しのき日に改め 翌年月の齢を給う事 皆自らがなす業なりヨーホー
秋山や 皆 紅にそめぬいて 皆金銀の色となるすヨーホー
この日は刀舞の途中で偶然しめ縄の紙垂を切りました。〆切舞みたいでカッコ良かったですね。
山の神舞は一人で40分間激しく舞い続けなければならないため、相当の体力を必要とします。
舞手の健太郎さんは気力体力十分といった感じです。正に荒舞の名手になってきました。
最後は散供ならぬ餅撒きとなりました。
動画でどうぞ。
