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2015.02.26 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

大原神楽 御室焼き @ころもがわ神楽まつり

本日は第24回衣川神楽まつりから大原神楽さんの宝蔵破りについてです。

その前に、大原神楽さんの由来について定本より

「西磐井郡厳美村山谷入道の佐藤辛氏が衣川村大原に入婿し高橋姓を名乗る。
高橋辛は三輪流山谷神楽の舞人であったので、高橋寿七が庭元となり高橋辛師匠の指導で大正10年大原神楽を創設した。
戦前、戦後中断していたが、昭和四二年高橋辛、小坂盛雄両師匠の指導で現在の大原神楽が復活した。
初代庭元高橋寿七、11代高橋正名、佐藤光男は三代目である。」

とありますが、現在の代表は高橋末夫さんです。



さて、この日のプログラムでは天孫瓊瓊杵尊から子の彦火火出見尊と孫の鵜葺草葺不合命までを通し神楽とする趣向でした。本来の神楽上演はこのように物語を順を追って夜もふけるまで通してやることが常でしたが、現在では時間的製薬などからそれぞれの場面が切れ切れに行なわれるようになり、神話のダイナミックな筋立てが感じられなくなっていることが残念です。

そういう意味でも、衣川のこのような番組構成はとても貴重なものといえます。

ということで、瓊瓊杵尊が天降ってくると、木花咲耶姫に出会います。

DSC02110_20150226205648565.jpg

すると木花咲耶姫は瓊瓊杵尊に出会って夫とするのはこの人と決めた瞬間に懐胎し子を産んだということです。

DSC02120.jpg

身に覚えがない瓊瓊杵尊は怒って木花咲耶姫を問い詰めますが、木花咲耶姫も負けじと「これはあなたの子です」と主張したので、激しい夫婦喧嘩となります

DSC02132_20150226205840f2d.jpg


とそこへ、天児屋根命が割って入り、その子が誠に瓊瓊杵尊の御子ならば、炎に掛けても焼かれまじと、赤子に火を掛けます。

DSC02141.jpg

子が炎に焼かれることもなく無事だったので、天児屋根命は「火は一天の正直なり」と言い瓊瓊杵尊の子であることを宣言します。
めでたく千代の御神楽を舞い、その後にくずし舞となります。

DSC02148.jpg

動画でどうぞ。

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2015.02.26 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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