大出早池峰神楽 普勝舞 @遠野神楽共演会
本日は遠野神楽共演会から大出早池峰神楽さんの普勝舞についてです。
大出早池峰神楽は伝承が古く、早池峰山麓の附馬牛町大出にある妙泉寺の鎮守社である新山宮に大同年間から神楽が行われていたとも言われています。
また、明治10年に一生を妙泉寺の寺男として過ごして90歳で亡くなった佐々木萬蔵が「神楽は法印が京都から伝えたもので、出羽三山に伝わった当時に大出にも伝わった」と記しています。
大出神楽を中心としたものを神人神楽と称し、他の遠野郷の里山伏が伝えたものを山伏神楽と呼んで分けているが、これは長い変遷の中で本山派と当山派の競い合いから生じてきたものとも言われています。
かつては表裏式舞とその他の舞、狂言など55番以上もあったが、現在は32番を伝承するということのようです。
ということで、普勝舞ですが、この演目はもともと国譲りに際して武御雷神をつかわす際にその親の天之尾羽張が向かったという神話がもとになっている。
前段では白い荒舞の面をつけて厳かに舞う
後段は面を外して激しく悪魔を鎮める如くの舞になる
この演目は、岳大償以外では〆切舞と同化して扱われていることがあるということである
動画でどうぞ。
