小田代神楽 三番叟 真似三番付き @祀りの賑い
さて本日は、小田代神楽さんの三番叟についてです。
この日の囃子手の笛ですが、いつもは中学生の笛の名手が担当していますが、この日は受験勉強のためということで欠席、したがって笛担当はいつもは荒舞を踊っている裕君が努めました。そのため、相当踊りたいのを我慢してたので直会ではパワー爆発しました。
小田代神楽さんは式舞を大事に継承していますが、胆沢神楽では三番叟を式舞の三番目としていますが、別名を三葉舞ともいい、国常立尊の舞としています。
また、三番叟が言立ての中で「上島の拍子も八拍子、西島の拍子も八拍子、おっとり合わせて拍して給うれ胴取り殿」と問いかけると胴取りが「それほど難しい拍子なら、打つとも舞うとも勝手にするがいい」と太鼓をやりとりする所作が入ります。
そして、一頻り舞うと幕後からチョロチョロと道化が顔を出し、舞台に出ると真似三番叟を剽軽に、しかも巧みに踊ります。
さらに、股間に金精様を挟んだ真似三番叟は客席に乱入してご婦人客に金精様を拝めと迫ります。
金精様を拝んでもらったお礼にご祝儀袋を授けるという大らかなやりとりが交わされます。
ここの部分は芸能発表会では決して見ることができない、まさに地元での上演会ならではの賑わいといえます。
後で直会の時に「あのご祝儀袋の中身は何ですか」と聞いたら「五円玉に九字(手締め)が結んであるものです」ということでした。まさに神楽の醍醐味ですね。
動画でどうぞ。
