浮田神楽の天降り 伝える心
さて、本日は小正月ではありますが、今や祝日でも何でもない日となり、各地で行われていた小正月行事も益々影を潜めてきている。それでも伝承を続けている行事もあるが、平日なので見に行くことも能わず・・・
とはいえ、1月12日の成人の日に花巻市東和町浮田地区で「郷土芸能を観る会」が行なわれるというので見に行ってきました。
当日は浮田地区の子どもたちが日頃の練習の成果を発表する機会という目的もあるとのことで、同地区内の中内(なかない)、毒沢(どくさわ)、下浮田の各子ども会ごとに「シンガク」を発表した。
この地区でも小学校が統合し地域に学校が無くなったが、地域でしっかりと伝承に力を入れていることがよくわかります。
次に浮田神楽さんが神楽を上演しました。
浮田神楽さんの由来はつぎのとおり
「大正5年2月、阿部藤蔵と佐々木忠孝が発起人となり、岳神楽の伊藤巳太郎から神楽を伝授されて結成。昭和40年に旧東和町の無形文化財に指定され、昭和59年に旧南部藩主の南部家から向鶴紋の使用が許可された。」
浮田地区では平成21年度から大船渡市三陸町崎浜地区とふるさと交流事業を展開し、中山間地域同士でのふれあい・産物の交換・芸能の交流等を通して絆を深めてきた。その縁もあり平成23年の東日本大震災で多大な災害に見舞われた崎浜地区をいち早く支援する行動にもつながったということです。
演目は天降り。猿田彦の荒々しい舞が、正月でダレきった私の心身に喝を入れてくれました。
荒舞が得意という代表の佐々木孝男さん。
浮田神楽は岳から伝授以来途切れることなく、舞の手を崩すこと無くしっかりと伝承してきた。
それは舞手一人ひとりの力強い精神の表れであるかもしれない。
崩し舞も力強い踏み足と鮮やかな扇さばきで敬虔な気持ちになります。
動画でどうぞ。
