福呼ぶ小正月の田ぶち祝い
本日は十四日年越しであります。明日は小正月ということで、小正月行事の田打ち(タンブチ)について
一昨日の岩手日日新聞に一関市萩荘の達古袋地区で復活した田打ちの門付けが報道されていました。
記事によると 「田ぶち祝い」は、市内の厳美町周辺で行われていたが、出稼ぎなどで地域を離れる人が増えたことから昭和30年代に途絶えた。地域活性化を図ろうと、2007年に地元住民が「厳美田ぶち祝い保存会」を立ち上げ復活させたが、11年の東日本大震災以降は行われていなかった。「田ぶち祝い」の実施を企画。同保存会に所属していた小岩代表が中心となり、新たに組織「龍児(たっこ)の田ぶち祝い」をつくった。
ということですが、「岩手県の小正月行事調査報告書」には隣の厳美地区の「たんぶつ」について記されている。
一人は唄い手、他は囃人、囃人は四尺ほどの太い竹を、先の方を細かに割ってササラにしたものを持ち、唄の合間に地面を叩いて囃す。
小正月十五日には庭田植えをするので、その前に田打ちの手伝いをするのだと言い、十四日まで」門付けを行ったということです。
さて、この小岩代表というのは達古袋神楽の小岩会長さんのことですが、新聞の写真を見るとドテラを着てノリノリでやっているのが一目瞭然です。
で、実はこの田打ちは12月の延年閣で赤谷神楽さんが演じた道化「御番所」の中で、余興として達古袋神楽さんが出しました。(実はこれを見るのはこの時が2度めでしたが)
この時は道化として演じたので面白おかしくやっておりますが、小正月の田打ちと同様と思います。
最初に口上です「おっとっと、沖の方からめでたいたんぶつが着こう仕り候、引き連れたる若い衆は、なのってなのって蔵の助、鍋のフタのとっての助、こちらの旦那様のお屋敷を見申せば、前に三千刈、西東に二千刈、そちこち合わせて七千刈もあり候。さー奴どもこちらの旦那様のたんぶつすっかな~」
〽 祝います 祝います ヤッコラサーノサー
こちらの門松 ヤッコラサーノサー
どごがら迎えたる ヤッコラサーノサー
奥の深山の ヤッコラサーノサー
千本小松から ヤッコラサーノサー
迎えて見申せば ヤッコラサーノサー
誠によい松 ヤッコラサーノサー
以下略
いや最高にいいですね~。今度は達古袋で門付けを見に行きたいです。会長さん取材すっから呼んでけらい。
動画でどうぞ。
