大崎八幡の能神楽 三天
さて、本日は大崎八幡の能神楽の三天についてです。
三天は三人舞でいわゆる刀潜りなどをして験力を示す祈祷舞ですが、「奉奏神秘御神楽和歌指南抄」には載っておらず、当時欠落したか、後に付け加えたか不明ということです。
三天は雄勝等の法印神楽にはあるが、浅部法印神楽や大乗神楽には無く、むしろ山伏神楽(早池峰系、番楽系)には勢劔(岳では手劔)があり番楽には三本劔としてあり、また南部神楽では三宝荒神の演目で同様の舞がある。
いずれ、その人間業とも思えない修験者のアクロバティックな舞が人気を博していたことには違いない。
最初にシャグマに青面をつけ、狩衣に白大口を着て後腰に白幣を挿して巡りながら「くよう」の所作。
次に後見が赤襷を掛けると、刀を取って一頻り舞った後に、懐中から白紙を取り出して刀の切っ先に巻き、三人が各々隣の者の刀を取って輪になり刀潜りをする。
最後は三本の刀を床に置いて退場する。
動画でどうぞ。
