布佐神楽 岩戸開き @平泉郷土芸能祭神楽大会
さて本日は布佐神楽さんの岩戸開きについてです。
南部神楽の場合、同じ岩戸開きでもその筋立てで2つのストーリーに別れます。
一つは姉神である天照大御神に悪事を働く素戔嗚尊に対して根の国へと追いやるために手力雄命等が戦をする場面が入るものと、それがなくて直ぐに岩戸の前の神謀りの場面になるものとの違いです。
これは、流派の違いというよりもそれぞれの団体での取組の差異のようです。
ともあれ、布佐神楽さんの場合は、寄せ太鼓の後に天児屋根命が出てツケの役割で天の岩戸の謂れを滔々と口上いたします。
そこへ素戔嗚尊が現れ、我が身の潔白を訴えるも、手力雄命が出て神払いに払い申さんやのうと神戦となります
素戔嗚尊を払うと,天宇受売命が出て岩戸の前で扇御神楽を舞います
ついに天照大御神が岩戸の隙間から顔を出し、神々は岩戸に尻久米縄を渡して二度とお隠れにならないようにと呪します
そこで天児屋根命たちがそれぞれ歌を一首ずつ吟じます
〽 あさくらの こえこそともにきこえりけれ 今こそ開け天の岩戸
そしてこの後は、扇と鈴木を持って岩戸崩しとなります
動画でどうぞ。
