古内神楽 田村二代 @古内神楽上演会
さて、本日は古内神楽さんの田村二代についてです。
古内神楽には先に紹介しました天保12年(1841年)の年号が刻まれた蛇面があり、それを使用した代表的な演目がこの田村二代となっているようです。
南部神楽の田村モノは奥浄瑠璃の「田村三代記」からの台本とみられているが、その「田村三代記」も御伽草子の「鈴鹿の草子」や古浄瑠璃の「坂上田村丸誕生記」などの影響を受けているという。
これらは室町期の成立とされ、奥浄瑠璃はその後の江戸時代に入って仙台領内に根付いて盲人の門付芸として大衆に愛された。
その田村三代記を三人の主人公ごとに一段ずつに語りモノと同形式で神談議本を創生してできたのが、田村一代(利春)、田村二代(利光)、田村三代(利仁)である。
田村利光と配下の霞の源太、海老名源八
今瀬ヶ渕に棲む大蛇を退治しに来ます。
この日は小さな公民館に100人以上が詰めかけたため、昔ながらに舞手の息遣いまで聞こえるような間近で神楽をみる機会となりました。
最前列に陣取っていた子どもたちは、大蛇が暴れまわるのをみて大騒ぎです。
昔ながらの光景ですが、大きな文化ホールで見るのと違って、こういう身近な場所で子どもたちに見させるのも神楽に触れ合う機会として大切なことだと思います。
神通の鏑矢で大蛇を退治して御神楽で舞い納めます。
動画でどうぞ。
