古内神楽の古面
さて、本日は一関市萩荘の古内公民館にて古内神楽の上演会が開催されました。
その詳細は明日以降に掲載しますが、今日は古内神楽さんの保持する神楽面についてです。
下の画像にある青色の面は「蛇面」で、悪鬼の登場する演目で使用される面ですが、古内神楽に伝承されるこの面は天保12年の銘が彫られています。
南部神楽の面で年号の彫られているものは珍しく、しかも天保年間という古い年号があることから昭和48年に一関市の有形民俗文化財に指定されています。
そういう訳で、この古面を使用することは憚れるということで、これまでにも複製を作成しようと何度も試みたそうですが、何故か完成に至らなかったということです。
そこで、今回栗原市の中野神楽の佐藤広運氏に面の作成を依頼した所、めでたく完成してのお披露目となりました。
もっとも、広運師匠によると製作過程ではやはり指を傷つける等の障りがあったということでした。
そういった因縁も含めて幾度の苦難を乗り越えてきた神楽面です。
見るからに古い面ですが、法印神楽で使用されたと思われるものや、山伏系統と思われるものもあります。
くいしめ面は、作りも大きく法印神楽と思われる
