小田代神楽 宮 鎮 @第9回奥州市民芸術祭
さて、本日は小田代神楽さんの宮鎮についてです。
その前に小田代神楽さんの由来については定本より
「明治二八年一○月、部落の氏神五十瀬神社に神楽を奉納するため、氏子総代の植田喜作が庭元となり、羽田の鴬沢神楽から師匠を招き指導を受け、小田代神楽を創設した。
初代庭元植田喜作、二代及川春治、三代及川情四郎、四代~五代及川篤男である。」
とありますが、「江刺の芸能(江刺市教育委員会編)」によれば明治28年に胆沢郡南都田村下幅神楽から南部流神楽(胆沢神楽)として伝授されたとあります。演目や舞型に山伏神楽の影響が大きく残っている上、勇壮かつ軽妙な祈祷舞を重視している神楽組でもあります。
現在の代表は及川章さんです
この日は、代表さんが郷土芸能の祭典委員長として運営でも頑張っておられました。お疲れ様でした。
最初に幕内から扇を出して雲張りをします。歌揚げは鉦摺りさん(森本さん)が歌います
〽サンヤー 宮鎮めー 宮鎮めサンヨー
舞台中央に刀を二本置いて 幕から後ろ向きで 白い吽面をつけて出てきます。
足の寅をきっちりと踏むのも小田代神楽さんの特徴といえるかもしれません。
見ていても正に溜飲がさがるとはこのことです。
面をは外してのクズシです。
ここからが本領発揮です。15分間荒舞を舞い続けるのですから大変です。(夏は地獄だとか)
最後は長刀を両手に持っての太刀舞です。
小田代さんでは通常の刀より長い刀を使いますが、その方が舞が大きく見えるからということですが、その分だけ刀の扱いがとても大変だそうです。
最後は刀で祓い清めて舞い納めます。
ご苦労様!
動画でどうぞ。
