大平念仏剣舞 刀引き
さて、本日は大平念仏剣舞さんの刀引きについてです。
この剣舞が伝承されているのは奥州市衣川区西部の山間部です。が奥州市胆沢区の愛宕地区に程近いため、様々交流が行なわれてきた地域で、いろいろな芸能の伝播ルートにもなっているようです。
大平念仏剣舞は大平地区17戸が年代不詳であるが藩政期から伝承されてきたといわれ、明治10年7月7日に高橋丈右衛門が上梓したとされる巻物に剣舞由来と念仏和讃が記されている。
この巻物は高橋萬左衛門に伝授されたときのもののようですが、以来現在の庭元である高橋萬さんまでで六代を数えている。
尚、この伝書には有名な「七人図伝」が描かれています。これは「南無阿弥陀ぶつ」を象るとともに、踊りの型をしめしたものと言われています。
大平念仏剣舞の演目には他に、先剣舞、引き剣舞、八人怒者、三人怒者、一人怒者があり、一人怒者には「魔王」や「猖足」があるということです。
魔王や猖足は、面(役割)の名前でもあるのですが、これは山伏神楽の演目とクロスオーバーしていて興味深いです。
刀引きは最後には二人の狂いになって舞い納めます。
動画でどうぞ。
