栗原神楽 勧進帳 @第37回平野神社神楽大会
本日は栗原神楽さんの勧進帳です。
栗原神楽さんの由来については定本より
「明治一二年三月三一日、栗原悦之助が神道事務局に神楽の届出し承認を得た文書がある。
岩手県萩荘村市野々の自鏡山山伏神楽の指導を得たといわれている。
大正時代に復活、中断した。昭和五年、栗原の佐藤正吉が指導し再興する。その弟子代表の佐藤左吉に引継がれ現在に至っている。初代庭元栗原悦之助が中断後を再興した。」とあります。
現在の代表者は今野久悦さんです。
演目名は勧進帳であり、歌舞伎の名場面さながらです。
兄頼朝に追われる身となった義経は山伏の姿に身を変えて奥州平泉へと弁慶他数名の郎党を引き連れて落ち延びることにしました。
弁慶さんです
加賀国の安宅の関に着くと関所の役人が怪しい山伏が来たと関守の富樫左衛門尉に告げます。
富樫が一行に疑いをかけて、東大寺勧進の旅ならば勧進帳を所持していようと問いかけます。
ここで名調子の勧進帳の読み上げです。文字通り巻物は白紙です!
長文を諳んじて読み上げるのだから、佐藤さんさすがです。
尚も疑いが晴れないため、弁慶苦渋の決断で義経を打ち据えます。
その心意気に打たれた富樫は義経一行を逃すことを決心します。
〽 ここで判官殿に縄を掛けるより、武士の情けの掛けどころ
名演技に場内は大拍手です。
動画でどうぞ。
