白浜神楽 小敦盛捨子 @ 第37回平野神社神楽大会
さて、本日からは10月18日に行なわれました第37回平野神社奉納神楽大会について連載となります。
天気もよく、収穫の秋に相応しい大変充実した大会だったと思います。
プログラムは次のとおりですが、王沢神楽さんが事情により欠場となりました。
10:00開演
10:00~10:40白浜神楽「小敦盛捨子」,
10:40~11:20館下神楽保存会「御所の五郎丸陣屋巡りの場」,
11:20~12:00嵯峨立神楽保存会「叢雲」,
12:00~12:40鶯沢神楽保存会「那須与一扇の的」,
(12:40~13:20王澤神楽会「一の谷合戦法童丸母子対面の場」,)
13:20~14:00城生野神楽「屋島合戦(継信最期の場迄)」,
14:00~14:40沢辺神楽会「牛若丸と秀衡と対面の場」,
14:40~15:20達古袋神楽「お室焼き 瓊々杵尊一巻」,
15:20~16:00狼ヶ志田神楽「牛若丸椿ヶ宮参詣の場」,
16:00~16:40栗原神楽「勧進帳」,
16:40~17:20赤谷南部神楽保存会「鞍馬山の牛若丸」,
17:20~18:00駒堂子供神楽「岩戸開き」,
18:00~18:40大森神楽保存会「安倍保名 信田ヶ森狐狩りの場」,
18:40~19:20長下田神楽保存会「葛の葉姫子別れの場」,
19:30~20:00前年度優勝「栗原神楽」による神楽奉納 「鵯越の逆落し」
20:00閉会式

尚、審査結果は次の通りです。
優勝 栗原神楽、二位 赤谷神楽、 三位 鶯沢神楽
努力賞A 城生野神楽、努力賞B 達古袋神楽
奨励賞 長下田神楽
最優秀特別賞 佐藤敬(栗原神楽)
演技賞(太鼓)青沼松男(狼ヶ志田神楽)
(声)高橋長人(鶯沢神楽)
(舞)佐藤寿恵(大森神楽)
審査員特別賞 伊藤楓(城生野神楽)
〃 菅原夫妻(駒堂子供神楽)
といったところで、トップバッターは白浜神楽さんの小敦盛捨子についてです。
その前に、白浜神楽さんの由来について定本より
「昭和45年1月、栗原善三が庭元となり、宮城県栗原郡栗駒町、栗駒神楽佐藤佐吉師匠と花泉町大門神楽の菅原誠師匠の指導のもとに、白浜神楽を創設した。
初代庭元栗原善三で現在に至っている。」
とありますが、現在の代表は千葉良夫さんです。
白浜神楽さんは今度の日曜日、10月26日(日)13:00~一関市花泉町の御嶽山御嶽神明社の火渡祭で神楽奉納があるそうです。演目は天孫邇邇藝命の天降りを予定しているとのことです。お近くの方は是非ご参観ください。

この日の演目は小敦盛捨子でした。
源平合戦の物語から一の谷で熊谷次郎直実に討たれた平敦盛の妻である玉織姫の後日譚という内容です。

敦盛亡き後に出生した子供(法童丸)ですが、源氏の平家残党追求の手が厳しく、泣く泣く我が子を手に掛けようとしました。
そこへ侍女が駆け寄り押しとどめ、捨て子をすれば拾う者もあるでしょう、そうすればいつの日か平家再興の武将として育つ望みもございますと説得しました。
二人は一条下がりの松の下に法童丸を置いて、加茂の明神に無事を祈りつつ拾う者を草陰から見守ることとしました。

そこへ現れたのが、法然上人と熊谷次郎直実が出家した蓮成坊です。
二人はその子を拾って寺で育てることにしました。
御伽草子が原典となったストーリーです、

動画でどうぞ。
