大沢南部神楽 日光権現@2014石巻神楽大会
さて、本日は石巻の神楽大会から大沢南部神楽さんの日光権現についてです。
その前に大沢南部神楽さんの由来について
「宮城郡大沢村(仙台市泉区)から伝えたといい、一説には涌谷から伝わったという。
別称は北林神楽といい、東北歴史博物館の笠原氏によれば岩手県奥州市の瀬台野神楽系統とも比定されている。
主な伝承演目は、三番、岩戸開、みかぐら、山ノ神、三宝荒神、水神明神、宮雀、五人竜宮、山田の大蛇、信太の森、田村一代、牛若丸五条、一の谷、浦島太郎、膳舞、注連切り 等20数番という」
日光権現の演目は、上野の国の神様と下野の国の神様の国造りの話しの形態をとっています。
いわば国造りの物語なのですが、中世を経るにしたがい、宗教的な意味合いや民俗的な修飾がなされて、語り物や芝居に受け継がれています。
南部神楽の日光権現は、下野の国の日光権現が里人に悪行をなす赤城明神を退治しに行ったが力かなわず、途方に暮れる。
そして、そこで弓矢の名人である万事万三郎を呼び寄せて悪鬼を撃ってくれるよう頼みます。
そして万事万三郎が見事退治をします。
それ以来、山立(猟夫)の崇拝を受けることになった万事万三郎は山ノ神の象徴として扱われることになり、やがて鹿踊や念仏剣舞などの発症譚へと繋がっていくことになります。
動画でどうぞ。
