大室南部神楽 羽衣 @石巻神楽大会
さて、本日は石巻の神楽大会から大室南部神楽さんの羽衣についてです。
その前に大室南部神楽さんの由来について
「大室南部神楽は大正10年、岩手県一関市藤沢町(大津保村)出身の神楽師・千田清人氏が舞を指導したことに始まるといわれており、磐井地方の流派、瑞山流を継承しています。千田氏は大室の佐藤庄吉氏の自宅に数か月滞在しては、何年も地域の若者たちへ神楽を伝えたといいます。
当初は佐藤省吾氏ほか13名で神楽団をつくり伝承、佐藤省吾を師とした二代目は10名が指導を受け、近隣の神社の祭りなどに参加するなど披露してきました。8名が三代目を受け継いでいましたが(昭和8年)、戦争のため中断していました。佐藤清次氏の指導により昭和50年、25名が継承しました。この頃は、各地で休止中の伝統芸能が復活した時代でもありました。それからは各地のイベント等に参加し、地域の児童生徒を指導するなど活発な活動を行ってきました。
昭和57年に北上町指定無形文化財の指定。登録を受けました。
佐藤哲氏の指導のもと、子ども神楽も誕生し各地に招かれ数多く出演し活躍しましたが、平成10年頃から担い手不足により活動が一時止まっていました。」
とありますが、2011.3.11の震災でバラバラになった大室のコミュニティ再生をきっかけに若者たちが神楽復活に立ち上がりました。
復活へのみちのりと現在について
大室南部神楽さんのサイトをご参照下さい⇒http://www3.hp-ez.com/hp/omurokagura/page1
さて、演目は羽衣です。
漁師の白両が松原に出かけてきます。
(扇や鉾の手、足の型に法印神楽の影響がありますね。)
そして岩に引っかかった美しい羽衣を見つけて家に持ち帰ろうとします。
そこへ天女が現れて、その羽衣は自分のものなので返して欲しいと白両に願い出ます。
(天女のコワが実に良かったです。会場が聞き入っているのがわかりました)
白両は、自分に天女の舞を見せてくれたら羽衣を返してやろうと言い、天女に羽衣を着せます。
かくて天女は天の舞を見せつつ天空へと帰っていくのでした。
お見事!!
動画でどうぞ。
